16:30〜 | 受付開始 |
[17:00〜17:15] | 第一部オープニング |
[17:15〜17:55] | 匠Methodによるデジタル・トランスフォーメーション |
[17:55〜18:35] | 開発現場を漸進的に改善する |
[休憩中] | 匠BusinessPlace サービス&コミュニティ紹介 |
[18:55〜19:00] | 第二部オープニング |
[19:00〜19:50] | アジャイル時代のモデリング |
[19:55〜20:45] | パネルディスカッション |
[20:45~21:00] | クロージング |
[21:15~] | 懇親会 |
オープニングPVが流れたあと匠BusinessPlace田中の講演が始まりました。
デジタルトランスフォーメーションを知る上で、まずはITの歴史を振り返ります。Apple IIをお持ちの方がいらっしゃたのは驚きででした!
デジタルトランスフォーメーションは「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」ものです。 ただ単にデジタルに頼るだけではなく「人間」が問われる時代になる。そこで匠Methodがどう役に立つかというテーマでDXと匠Methodを紐解いていきます。
ここから匠Methodを「技」「人」「心」という視点で説明します。
「技」ではモデリングについて説明がありました。匠Methodでモデリングをする3つの価値は「発見」「合意形成」「継続的活用」。この価値がどう生まれてくるか各モデルを紹介しながら説明しました。
「人」では「匠Methodを学ぶことで常に価値を問うように思考が変わる」と紹介をしました。何かをやるときに価値を考えないと気持ち悪くなるくらいになります。人が成長するMethodであることを強調させていただきました。
「心」では「匠Methodを学ぶことで心が強くなる。さらに心を込めた仕事ができるようになる」と紹介をしました。
デジタル時代と匠Methodはどのような関係があるのか。最初のテーマに戻ります。
人は死ぬ → 知識の継承は徐々に行われる
機械は死なない → 知識の継承は簡単
「機械は人を超えていく」と良く言われますが重要なのは「機械は生きていない」という点です。我々は何がしたいですか?自分のやりたいことを描く力を身につける。デジタル時代が進化する中でもこの点が重要であると説明しました。
ここから弊社の事例と匠Method個人ライセンスについて紹介し本セッションは終了となりました。
ITは「デジタルトランスフォーメーションによって浸透していく」。ITにより社会が大きく変わっていく中で自分は何を何をやりたいのか、何をすべきなのか。匠Methodはそれを見つけることができる方法論なのだと改めて感じられました。
「開発現場を漸進的に改善する」をテーマにご経験と事例を交えてお話いただきました。
まず、よく聞く改善活動に携わる人の悩みを挙げられ、改善活動は変化であり、人は変化を恐れるものであることを説明いただきました。
「改善活動」を成功させるには「変化への恐れ」をコントロールすることが重要である。
ここからは「Fearless Change アジャイルに効く アイデアを組織に広めるための48のパターン」のFearless Changeパターンを実際にどのように利用して改善を行ってきたかのご紹介となりました。
実際に細谷様が経験された3つの立場を例に改善活動の形態を説明していただきました。
続いて、事例として「開発現場への支援業務における匠Method導入」と「組織デザインにおける匠Method導入」を権藤様よりご紹介いただきました。
関係者全員で活動の目的を共有、要求を合意するために匠Methodをご活用いただいたとのことです。
改善に伴う関係者の「変化の恐れ」をコントロールするためにパターンを活用し、実際に改善活動を成功させた事例が大変興味深く、個人→チーム→部門→組織と外にアプローチをしていくことで仲間を増やしていくことが重要とのお話も大変参考になりました。
細谷様、権藤様、ありがとうございました!
アジャイル時代のモデリングということでITのシステム構築の話だけではなく、ビジネス側のモデリングの話も交えながらお話しいただきました。
ちなみに、萩本との出会いはastahのドキュメント作成にあたって萩本が策定したDROP方法論の成果物を参考にしたのが始まりとご紹介をいただきました。
アジャイル型開発はなるべく早く動くもの・見せられるものを作って使う人と対話をすることが大切で、さわってもらいそのフィードバックを得て反映させるというループを素早く回さないといけないとのお話から始まりました。
また、リーンスタートアップにおける顧客開発と製品開発を分けるのではなく1つのループで小さく回す。これは開発方法論であったアジャイルがビジネスの側からの言葉で強く表現されたものであるとのお話でした。
壮大な伝言ゲーム(笑)であるウォーターフォール型開発をやめて、組織横断でアントレプレナーシップ持った人、企画、開発、ベンダー、品証部門、UI、UX、Data Analyticsを招き入れ、意思決定を行える10人以内のチームを作るという流れが最近USで起こっていて、日本でもうこういった仕組みが始まっている会社もあるとのことでした。
こういった活動に匠Methodを含めたアジャイルの方法論が重要となってくるとのお話でした。
ここまで(30分)は前フリ(!)でここからが本題ということでITのモデリングについてのお話が始まりました。
アジャイルがあまりにも広がってしまって、成果物としてコードしか残っていない状況が良く見られるが良いのか?
キレイに作られたコード、意図をしっかり表現したコード、レビューを沢山受けたコード、は良いコードが多いがそれでも足りないものがあるのでは?
という問いかけとともに、様々なモデルをご紹介いただきました。
寿司のドメインモデルなど笑いをさそう事例も多くご紹介いただきました。
まとめとして、アジャイルが広まって動くコードであれば良いという風潮がでてきたが、やはり良い設計や長く使われるものを作り、ビジネスの要求にすばやく答えられるものを構築するのは重要である。
そのためには全てのモデルを書くのではなく、キーとなる重要なものだけをモデルにし、会話のためにモデルを利用することが重要であるとのお話でした。
「モデリングの真髄を究める」貴重なお話を聞く事ができました。平鍋様ありがとうございました!
「モデリングがこれから果たすべき役割とは?」 というテーマで
株式会社アイトラスト 伊藤 様
株式会社永和システムマネジメント 平鍋 様
株式会社日新システムズ 前川 様
三菱電機株式会社 細谷 様
にパネリストとして登壇していただきました。
「あなたにとってのモデリングとは?」という質問には
平鍋様: | ツールビジネスのネタ(笑) 考えたい問題にフォーカスするために残すもの捨てるものを決定する観点を提供するもの |
細谷様: | 本質を共有するためのもの |
伊藤様: | プロジェクトデザインの成果物 |
前川様: | シンプルに描いて具体的に繋がていくための考えるときに利用するツール |
他にも「モデリングのスキルをあげていくための方法は?」「AIはモデリングできるのか?」「ビジネスで活用する際のモデリングの難しさは?」「若者にモデリングを広めるためにどのようなアプローチが有効か?」など難しいテーマであるにも関わらず、パネリストの皆様の発言が連鎖して話が熱を持っていくのを感じました。
途中、萩本も参加してパネリスト同士のディスカッションで盛り上がる場面が多く見られ、
パネリストの皆様のモデリングに対する熱い思いを伺うことができました。
登壇していただいた皆様、ありがとうございました!
今回の「匠の冬まつり 2018」は、匠BusinessPlace初、関西でのイベント開催となりました。
アットビジネスセンター大阪梅田に足を運んでくださった皆様、東京サテライト会場まで足を運んでくださった皆様、YouTubeでご覧いただいた皆様、匠の冬まつり2018に参加いただき誠にありがとうございました。
初の遠方開催ということで運営において至らぬ点があったことと思います。
それにも関わらず、懇親会やアンケートでは参加者の皆様から大変多くのご好評をいただきました。誠にありがとうございます!
今後も関西でイベントを開催していく予定でございます。次回のイベントも是非ご期待ください!